In to The Woods(大人・・・・2500円)
先週の金曜日、土曜日はライブを見に行った。
金曜の夜は渋谷にあるThe Roomへ
土曜の昼間は、こちらも渋谷にあるWombにいった。
国外のミュージシャンのライブに行くことが割合多いので、なんとなく国内の人たちもチェックしたほうが良いのでは無いか、と思ったからだ。
勿論、一人だった。どうしても一人で行きたかった、というわけじゃない。
できれば誰かと談笑でもしていたかった。
だけど一人だった。
もうわかるよね?
Roomに行ったのは、金曜の夜を消化するため、という側面もかなり大きかった。
事前に調べると、元SUPER BUTTER DOGのギターの人が、相方のパーカッショニストとセッションライブを行う事がわかり、良い感じのライブが見れそうだと思い、嬉しかった。
気合いを入れるために、いきなりステーキで、リブロースステーキ300g(コーン抜き)を注文し、興奮のあまり途中鼻血を流すアクシデントに見舞われつつも、記録的な食べっぷりで完食。(スピードは普通だった。)
憧れのライブハウスへと入っていく。
受付のお兄さんは推定140キロはあろうかという熊であったので、森のお金(鈴木君Ⓒ)を支払う。渋谷でも流通しているのだ。
熊の言葉だったのでうまく聞き取れなかったが、カナダから取り寄せた鮭があるが、食べるか?と聞かれたので、ステーキを食べてきてしまったので、またの機会にする、と言いながら”預けておく”と、彼の肉球に手を置いた。
ライブハウスはとても不思議な形をしていた。
ROOMというだけはあり、室内はかなり狭かったが、不思議な形をした部屋だったので、入り口付近からはステージを見る事が出来なかった。
お客さんのほぼ全員が女性だった。
(いや、今時ピンクが女性らしい色だなんて思っちゃいないが、まあ、何となく。)
たいした広さでは無いので、入り口から全体(ステージ以外)を見渡す事が出来るのだが、本当に女性しかいなかった。
場所間違えた?それとも日にちを間違えて、今日は地下アイドルの日?
とかなんとか一瞬考えてみるが、どちらも違うことはすぐにわかった。
少しだけ奥に進むと件のギタリストとパーカッショニストが、普通にライブをしていた。演奏の内容については、既にどうだってよくなっていた。
見渡す限りの女性である。
20代前半から上は50代あたりまで、完璧なラインナップだった。
そして、その充実ぶりが、僕を苦しめる。
文字通り、ものすごく息苦しかった。
「ラーメン屋に一人で入りづらい女性の心理」を、なんとなく理解した気がした。
熊に導かれたその先に、月明かりの下でマイムマイムを踊る、森の仲間達は一匹もいなかったのだ。
マイムマイム、みんな踊ったことがあるだろうか?
マイムマイムの陽気で狂ったメロディーが、しばらくはあなたを悩ませ続ける事を祈る。
そしてこれは、おそらくワンダーウーマンの影響だ。
あの映画に勇気づけられた勇敢な女性たちは、情けない森の仲間達を森ごと焼き払ってしまったに違いない。あの優しい熊も、無理矢理働かされていたのだ。
逆らうと、家族の住む北の森がどうなっても知らないぞ、と。
(もし僕がTwitterとかでそこそこ有名だったら、この部分でぼこぼこに叩かれていたに違い無い。)
あまりの居心地の悪さと、退屈な演奏に我慢できずに、
30分もしないうちにライブハウスから逃げ出した。
チケットは2500円だった。