好き好き大好きアイラブSHI☆BU☆YA!!

渋谷を好きになったのは、この半年ぐらいだ。

とにかく汚くて、どこに行ってもごちゃごちゃしてて、アホみたいに人が多い。

大学生のころはそんな渋谷像が嫌いで、選択肢がある場合、渋谷に行くことを積極的には選ばなかったし、どちらかと言えば新宿の方が好きだった。

 

新宿もずば抜けて人が多く、汚い部分も沢山ある街だけど、反面、落ち着いたエリアも充実している。その中でも特に新宿御苑は白眉である。(「白眉」一度使って見たかったんだな。)死ぬほど雑多な東〜東南〜西口あたりとくらべ、急にサッパリとする三丁目〜御苑エリアのギャップに萌えまくっていた。もちろん西新宿も大好きだ。

 

余談だが、ぼくが御苑にはまり始めたのは大学2年生のころなので、2013〜14年。今ほど劇的に外国人観光客がいなかったこともあり、良く晴れた土曜日でさえ、ほとんど人がいなかった。それまで僕は所謂「穴場」と呼べるような場所を見つけたことがなかったので、御苑に出会った時は、”ついに見つけてしまった”と、嬉しかったことを良く憶えている。

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「四段」とGoogleで検索すると一番上に出てくる画像。これも余談。

その「穴場」もあっという間に観光客でいっぱいになっていったし、比例して日本人利用者も増えているように感じた。ただ、御苑はその程度でキャパシティオーバーになるようなヤワな公園じゃないので、今のところ特に問題ない。

 

 

そんな御苑への愛を抱きながらも、汚くて、人が多くて、ごちゃごちゃしてる渋谷を、どういうわけか好きになってきている。いや、「どういうわけか」と言いながら理由は良く分かっている。

ご存知の通り、渋谷はライブハウスやクラブが沢山ある。そして、僕は大学を卒業してから、ライブを見に行く回数が爆発的に増えていたし、自分の好きなジャンルのほとんどは、渋谷や代官山のライブハウスやクラブによって網羅されていた。

自分の好きなモノがある街は、どういうわけか好きになってしまうヨーダ

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(念のため)

 

「好きなもの」は、街の雰囲気に左右されず、むしろ街の雰囲気に対する認識を歪めてしまう。落書きやステッカーの多さは、文化的な豊かさに見えないことも無いし、多様性を受け入れることのできる街だからこその人の多さなのだ、と納得するコトだってできる。なので多少の汚さや臭さは気にならなくなってくる。

そんなことより今日のWWWは誰が出るんだろうとか、アップリンクでこの時間から見れる映画はあるだろうか、とかそんな事ばっかり考えて、気づいたら渋谷が好きになっていた。

 

ちょっと遅めだが、23歳にして、カルチャーと呼ばれるものに対して、初めて本格的に接触を図っているように感じている。「精神的な上京」をはたした気分。

学校やクラブ(やその仲間)から逸脱し、初めて自分の属する輪の外に働きかける高揚感と、比例して増えて行く一人の時間。(さみしい)

友達を作らなければならない。

ひとりでできることなんて、たかがしれてるから。