地方都市は燃えているか
新幹線の中からこんにちは。
いま、新幹線の中でキーをパンチしています。(いぇい!)
サッカー関係の仕事だったのだ。
AC長野パルセイロという、J3のリーグに属するチームと一緒の仕事だったので、特別に(というほどの待遇でもないけど)お昼からの試合を見してもらえた。
サッカー(というかバスケ以外のスポーツ全般)はよく分からないので、試合の内容はともかく、その試合を囲むサポーター陣に対して軽いカルチャーショックを受けた。
まず、J1、J2に次ぐ所謂下部リーグであるJ3のチームであること。
そして、スペシャルデイの類いは一切なく、ごくごく日常的な試合であった。
ごくごく普通な
ごくごく日常的な試合。
にもかかわらず、だ。
ファンの熱狂ぶりがもう完全におかしい。
異常である。
金星からせめて来た金星人と戦う地球軍を応援するような、とにかく死にもの狂いの応援と熱狂だった。
美人だ
これがもうめちゃくちゃ笑えてしまうだ。
いや、めちゃくちゃ笑っちゃいけないンだけど、サッカーとか野球の観戦になれてない僕にとってはゲラゲラにおかしいというか、とても興味深かった。
まず、前提として、いくら地元を代表するサッカーチームだからって、貴重な日曜を潰してまで選手を応援したいのか、というところですね。
「いやいや、試合を見に来てるんだよ!」と思う方もいらっしゃる事だろうが、そんなことはない。彼らは試合を見に来たのではなく、試合に出る選手達を応援しに来ていた。少なくとも、僕にはそんな風に見えた。
実際に、ほとんどの時間ピッチに背を向けたまま、応援仲間達を鼓舞し続ける人もいたし、然るべきタイミングを待ち続け、どでかいフラッグを振りまくるだけの人も沢山いた。
彼らの意識は完璧に”試合”ではなく”応援”に向いているのだ。
そして、高らかに歌い上げられる応援歌の数々。
少なくとも5,6種類はあったように思う。
バスドラムを叩きまくる人も、スネア担当、シンバル担当も充実している。
振り付けだって完璧だし、横断幕もお手製のうちわもそろっている。
スポーツ観戦にきたのサポーターというより、アイドルの応援に来たファンの人達と言ったほうが僕としてはしっくりくるかもしれない。
というか、似たようなラインの人なのかもな。
つまり、「そんなに強くないチーム」の「特に大事な一戦でもない試合」でさえここまで盛り上がってしまうことに本当にびっくりした。という話。
でも、お金も休日もなげうって、なにかに熱狂できるのは良いことだと思うし、人の趣味にとやかく言うべきじゃないのは分かっちゃいるけど、結果として、結構おもしろかった。
いま、新幹線のなかでキーパンチをしています。
新幹線の中からさようなら。