エアーコンディショナー・ラブ

中村佳穂というミュージシャンがいて、彼女のライブがあんまり素晴らしいので、なんだかどうしようもない気分になってしまった。中村佳穂はピアノを弾きながら歌をうたう、所謂シンガーソングライター(最近だとSSWと書かれがち)だ。

さっそく余談だけども、「シンガーソングライター」って、イマイチわかりにくいことばで、例えば「シンガー/ソングライター」とかなら、ああ、あの人は歌うし曲も書くのか、となるが、シンガーソングライターは切れ目が無い。発音的に言えば「シンガーソング・ライター」でシンガーソングを書く人、みたいになるよね。まあ完全に浸透していることばなので、今更どっちでもいいんだけど。


とにかく彼女は歌いながらピアノを弾く。それもとんでもないレベルで。「降参だ!助けてくれ!」と膝とつむじを地面につけて命乞いをしたい。(と、大げさに書きたくなるくらいスゴイ。)

じゃあ、歌とピアノがだれよりもうまいのかといえば、そんなことはない。彼女より歌が巧いシンガーは(そんなに多くはないと思うが)いるし、彼女より上手に弾くピアニストもたくさんいると思う。けれど、彼女の場合はふたつをものすごい次元で両立した上で、完全に自分のものとして即興でミックスをする。

やっぱり楽器の上手なシンガーは他のミュージシャンと比べ、表現の幅が明らかに違うように見えます。

youtubeにいくつか動画が落ちているので、(上がっている、とも言うよね!!!)とりあえず観てほしいです。歌と演奏技術はもちろん、ライブの盛り上げ方、コンセプト、お客さんの姿、一緒に演奏するミュージシャンと、どこを切り取っても「サイコー!!」としか思えない。


個人的に2018年現在の日本人ミュージシャンの中で一番ヤバイ奴だと思ってます。

 


Kaho Nakamura SING US - Wasureppoi Tenshi / Sono Inochi [live ver]


もうドリカムもゆずも(以下割愛
お客さんには何日か前に一緒に歌って欲しい歌詞とかメロを送って予習してもらっているらしい。適当に煽ったり半ば無理矢理歌わせて微妙な雰囲気になるよりずっと良いと思う。というかお客さんもガッツリ参加できて、めちゃくちゃ楽しいと思うし。ちゃんと2018年のミュージシャンて感じでもう最高。

 


sing us 中村佳穂Band set


こっちの動画をみてもらうと、彼女のアドリブパワーが爆裂しているのがよくわかるかと思います。全体の7割くらいはアドリブなんじゃなかろか。さいこ〜

 

 

土曜日は英語に行ったあとそのまま渋谷へ行きmidi キーボを買う。そして一度家に戻ってから自転車で近所の市民プール(温水)へ。土曜日のジムはキッズスクールのせいでほとんど使えないのです。思ったよりも市民プール然とした雰囲気で、ラッシュガードを着たお父さんが意外と多く、その子どは達も必ずと言っていいほどラッシュガードを着せられていたり、ものすごい美人でセクシーな東欧美女がものすごいセクシーに泳いでいたり文字通りの混沌で楽しかった。

なにより、帰り道の夕方の空気や団地の影、公園の木々がとてもやさしい夏の装いで、すっかり嬉しくなってしまった。
エアコンから離れられない昼間とのギャップもあり、あんまり気分が良いもんだからTwitterで飲みたいなー!みたいなみっともないアピールをしていたら飯島が誘ってくれたので渋谷へ。飯島、あつしさん、雨森、今枝と少し飲んだ後、ちょっとちゃらめなクラブにて飯島和馬、クラブデビューを飾る。

 

日曜日は夕方から原宿のThink of Thingsで〈若柳宮音筆会〉という、若林恵、柳樂光隆、宮田文久の、3人のライターの座談会へ。ほんとうは原液のライターみたいな人たちが勉強できるみたいな会なのだけど、普通に話が面白いのでたまに行ってみたりしている。今回は「文字起こし」専門の職業のかたがゲストで来ておりました。そんな職業あるんかいなというびっくりと、やっぱり職業として成立しているだけあってザ・職人芸!って感じでおもしろかった。Aiによる書き起こしでは、しばらくはたどり着けない境地をみました。
その後、クラックラックスのレコ発@新宿MARZへ。対バンは中村佳穂バンド。(↑冒頭へ戻る)クラクラもめちゃ良かったっす。
ライブハウスのエアコンが壊れており、真下にいた僕含む何人かで転換のタイミングでティッシュなどを使い水漏れ対策作業をすることに。そこで仲良くなった女の子とライブ後に飲みに行く。同じレベルでキリンジ塊魂のサントラの話ができて楽しかった。終電頃解散。

 

月曜日こと海の日は雨森にプログラミングを教えて貰う一日でした。言語はRubyです。エンジニアを目指している訳じゃないけれど、前にevalaのトークショーに行った時に、池上高志という人工生命(人工知能じゃないよ!生命!)の研究者の人(超頭良くて超おもしろい)が、これから起こりうる〈技術的に面白いこと〉、たとえばそれが芸術だろうとなんだろと、そういったものをキャッチするにはプログラミングへの理解がないと話にならん(要は何が起こっているのか、わからないのでつまらない)ぞ!!すぐやれ!!!!みたいに良い感じの発破をかけるもんだから、「やる〜!!」てな流れです。相変わらずの影響されやすさだけど、まあよしとしましょう。


渋谷のノマドカフェで5時間ほど雨森からレクチャーを受けながら作業。コンピューターは小さい頃からそこそこ好きなので(このそこそこ具合がまあ残念)、ようやくその内部へと入っていく感じでとても楽しいです。わかりやすく色々教えてくれて大変ありがたし。17時頃帰宅し、メルカリで売れたチェキをコンビニ出しにいったあと、ジムのプールで45分くらい泳ぐ。

 

まれにみるよい3連休でした。

 

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