日比谷からニューヨークまで、メトロは走らない

今回は木曜日から思い出してく。 
20時頃に会社を出て、新宿でかずま、まめことピザを食べる。かずまが誕生日とのことで、急遽本人によるお誕生日会でした。まめこは数ヶ月前にあった時と変わらず。多分45歳くらいまでは今のままのような気がします。

新宿に乱立する500円ピザ屋は値段の割にそこそこおいしいので割と行くのだけれど、やっぱり満足感は低めなんだよな。その場の雰囲気だけた保てればOKって感じですな。
その後、かずま行きつけのお店atゴールデン街に向かうも観光客でいっぱい。どうしようかとプラプラ(ってほどの距離でもないけど)して、浅井健一みたいな歌手の音楽ばっかりかかってるおでんやに落ち着く。特に誕生日らしいことはしなかったです。申し訳ない。

 

金曜夜は、新しくできた日比谷ミッドタウンの中にある、TOHOシネマで『ペンタゴン・ペーパー』を見た。映画の感想は特に無いというか、アメリカの大統領についても、NY TIMESやWashington Postについても大した予備知識がないので、あんまり楽しめなかったのではないかと思います。東京の地理関係や街並みについて全く知らない状態で『シン・ゴジラ』を見ても、おそらくおもしろさ3割減(適当)、ってのと同じですな。


アメリカの映画は殆どの作品に政治や人種問題が絡んでくるので、やっぱりアメリカ人向けだなーとか思います。特に人種問題に関しては、知識としても感覚としてもサッパリ判らいので、向こうで2,3年生活してから色んな映画を見返すとまたまた違うのだろうな。例えば、フライドチキンとスイカそれ自体が黒人差別の象徴であるとか。こないだ見たNETFLIXのドキュメンタリーでたまたま知ったのだけれど、普通に生活してても、そういう情報は一切入って来ないので、やっぱりアメリカの作品を咀嚼するには、アメリカ人的感覚が必要だと思いました。

 

話もどってミッドタウンは目指せニューヨーク!!って感じの内装。特に地下のフードコート(というのだろうか、)的なエリアと、地下鉄への連絡口のハブになる広場は、セントラルステーションそのまんま。でもここまで露骨にコピーしにいった場所は意外と無いような気がするので(多分知らないだけだけど、)新鮮でよかったです。まあ映画館以外はほとんど使わないだしょう。

肝心の映画館は14(多分)くらいあるスクリーンのうち、2つだけが別館にあるうえに、別館に行くにはエレベーターで地下に降りてから(このエレベーターがまた全然来ない!!!!全然!!!!!!!)5,6分歩かなければならないので馴れるまでは不便。仕事帰りかつ、IMAXで見たい時以外は結局六本木に落ち着きそうだなあ。

 

長くなったので土日は割愛。
いつも通り英会話に行ったりスタジオに入ったり(ちょっとだけドラムが上達した気がする)ジムで泳いだり。あまりにルーティンが過ぎるのでは無かろうかと若干危機感をおぼえる。1回休み。

 


今週は勝手にブラジル縛り。
ひとつ目はDingo Bellsという、ソフトロック系のバンドの「Dinossauros」という曲。恐竜。


Dingo Bells - Dinossauros (Clipe Oficial)

個人的に「風街ロマン」に通ずるノスタルジーを感じるのだけれど、ブラジル人に言わせるとこれぞ〈サウダーヂ〉ってやつなのだしょか。(日本でいう〈侘び寂び〉みたいな、少し寂しいというか、哀愁の感覚のことを言うらしい。)
やっぱりその地域だけが持つ感覚は、芯まで食うことはなかなか難しいので少し悔しいですな。
あとMVビデオはかなり好きです。曲もそうだけど、映像からも南米っぽさが伝わってくるのが良き。ジャガーと密猟者とか、おそらく大きな川を下るカヌーとか。ある意味外国人の特権なのか、ブラジル人にとっても故国に対する郷愁を感じるのか判らないけれど、南米らしいノスタルジー(サウダーヂ、一応…)を感じることができてグッド。

 

2曲目はIvan Lins(イヴァン・リンス)というブラジルが誇る大天才の「Abre Alas」という曲です。


Abre Alas - Ivan Lins (1974)


ジャンル的にはMPB(エムペーべー)って呼ばれていて、”Música Popular Brasileira”の頭文字で、そのまんま「ブラジルのポピュラー音楽」ですね。そのまんま。(ペーべーって書くと、結構間抜けですね。どうして「へ」のカタカナは作られなかったのだろう。。。)

時代はずれるけど日本でいう冨田ラボ的な感じの人なのかな。ライブでは自分で演奏もするし。

サビのメロがめっちゃ切ないのに、コーラスが厚かったり、パーカッションの金物のきらきらした音色が目立ってたりで、南米っぽいな〜っ感じ。使っている楽器含め、日本にも、おそらくアメリカにも、意識的に取り入れない限り基本的にはインストールされていないボキャブラリーばっかりで気持ち良い。(いや、アメリカはさすがに違うかも、、わからん)ボサノヴァも良いけれど、たまにはこういうのも有りだと思うのです。

しんてん梨

今週末はまたしても出張でした。
こんどはさいたま新都心

 

土曜日の17時ごろから1時間だけ作業するために、さいたま新都心にある、ラフレさいたまというホテルへ。2時間くらい早めについたので、ヨドバシに行ってiphoneの保護シートを購入し、タリーズコーヒーで時間を潰す。たかが保護シートといえども、1000円弱の製品だとやっぱり作りも貧弱だし、画面の映りも白っぽく、少しだけ残念でした。もう馴れちゃったけど。

 

翌日曜日、つまり今日は朝から北与野という新都心駅近くのフットサルコートでお仕事。その後ラフレさいたまへ移動し、さらにお仕事。(ここまで全て地続き。)
なんというか、さいたま新都心はみなとみらいを目指していたつもりが、気づいたら街ごと巨大なイオンモールと化していた、という闇墜ちしてしまったキャラクターのようなもの悲しくも哀れなエリアですな。近隣住民にとっては、ここで全てが済んでしまう、とても便利で清潔な町並みなのだろうが、どうしてもディストピア感がぬぐえないのであります。居酒屋も、カフェも、銀だこも、取って付けたような佇まいをしていた。
加えて(?)新宿→赤羽→新都心の路線ルートは、途中の町並みがあまりに人間らしい(というか、いわゆる”都心以外”の東京の町並みを象徴するような景色)なので、相対的に悪い印象を受けます。


帰りは19時頃には新宿にでれたので、大谷さんとぼでごん亭へ行ったあと、西武珈琲へ。

 

とりあえず、今週の2曲(+α)。


『パパパ!』MV CRCK/LCKS(クラックラックス)


CRCK/LCKS(クラックラックス)というバンドですが、まあざっくり天才プレイヤーの集まりですな。若いジャズプレイヤーが本気でエモいポップスに挑む感じです。
若干変拍子めなので、少しだけ聴きにくいかもしれないけれど、じき馴れます。
ドラマーとか、ガチでコピーしてみたらものすごく上達しそう。ちなみにキーボボーカルです。ライブでは音源をほぼほぼ再現+アドリブ、迫力、もろもろ良いです。

MVに出てくる女の子がかわいくも無く、ブスでも無く、といった感じでふしぎな気持ちになる。

 


Below The Valleys - Louis Cole

2曲目は、Louis Coleというアメリカのミュージシャン。ソロ+『Knower』というバンドで活動していますが、だいたい最高です。最高しか言ってない。
ソロ曲は大きく、「普通のアルバム曲」と「youtubeにあげるショートソング」に大別されるんだけど、上の曲は前者。アルバムの収録曲は、どれも比較的シリアスで、雰囲気があるのだけれど、youtubeに上げてる動画はわりとネタっぽいです。(「ネタっぽい」に他意は無く、あくまで曲は最高。)

 

ちなみにネタ枠はこんなん。


Blimp (short song) - Louis Cole

 

基本的には歌、ドラム、シンセ(シンセベース)、を自分で演奏するマルチプレイヤーですが、メインは歌とドラムって感じ。あとはMV類も全部自分で作っていて、映像作家としてもセンス有りまくりで、困った感じです。

ちなみに(2度目)KNOWERは、ボーカルの女性との二人ユニットで、他のメンバーはだいたいヘルプ。


Overtime (Live Band sesh) - KNOWER


テンション高め。演奏もMVもかなり洒落まくり&レベル高過ぎ。いや、むしろ最近はこのくらいが平均値になりつつあるのかも知れないなーなんて思ったり。
世の中良い音楽に溢れすぎです。

 

つかず、はなれず

結婚や出産を経験する友達がちらほら出てきて、もうそんな歳なんだなぁ、とか思っていると、生命の始まりや終わりが、いつまで経っても自分の中で現実味を持たないことに少しだけ焦りのようなものを感じる。生や死について体験を重ねることが、人間をはぐくみ、自分自身やアウトプットがより豊かになっていく。話の中では、そんな風に取り扱われることが多い。そして、それはおそらく間違ってはいない、と思う。

 

僕は、憶えている限り3回だけ、身近な死に遭遇したことがある。
一度目は、母方の祖母が亡くなった時。その後、彼女の夫、つまり僕の祖父はみるみるうちに憔悴していき、アルツハイマーを発症してしまった。
二度目は、友達のお兄ちゃんが亡くなった時。小学生の時、兄弟共に仲良く、家に泊まりに行くことも頻繁だった。高校生になってから、亡くなった旨を伝えるメールを受け取るも、これに対してどう反応したら良いかわからず、「ご愁傷さまでした」みたいなそっけない返事をしてしまったことを今でもたまに思い出す。
三度目は15年ほど飼っていた犬が死んだ時。大学2年生の夏、土曜日の朝、リビングのソファの上で死んでいるところを父親が見つけた。殆ど世話をしていなかった姉だけが、大声で泣いていた。

 

これらの体験を経ても、死が僕の心に実感として迫ることはなく、どこか遠い場所の知らない誰かの出来事のように、素っ気ない記憶としてのみ生きている。
死を現実として受け入れられないほど、精神が未成熟なのか。対象への思い入れが比較的弱かったのか。あるいは他の理由なのかわからないが、どうにも釈然といていない。今でも。

 


Sufjan Stevens, "Death With Dignity" (Official Audio)

Sufjan Stevensの(スフィアン・スティーブンス)の『CARRIE & LOWELL』というアルバムの1曲目に入っているこの曲のタイトルは「Death With Dignity」つまり、尊厳死

歌詞はかなり抽象的だが、自身の中に確かに存在する「何か」との対話や、老いた雌馬や柳の木といった「死」感じさせるモチーフが所々に使われている。

アルバムタイトルのCARRIEとLOWELLはそれぞれ彼の両親の名前で、2012年にCARRIEが亡くなったことによって、制作を開始したらしい。

ジャケットには、二人の写真が使われている。

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/514g9Rm-aTL.jpg

 

ちなみにスフィアン・スティーブンス4月に公開する映画、『Call Me By Your Name』の主題歌も担当している。

 

 


African Flower

Duke Ellingtonのピアノによる一曲。この曲は映画「うたかたの日々(ムード・インディゴ)」のラストシーン、主人公の恋人のクロエが、肺の中に咲いた蓮の花のせいで死んでしまった後の場面で使用されていた。あまりにも「死」や「西洋の葬式」を連想させる曲。誰かを悼んで書いた曲なのかな。

 

これ、良いべい。

今週末は出張で大阪に。帰りの新幹線が遅れていたので、待ち時間にかの有名な「551豚まん」とやらを食べました。めちゃウマでした。あとはよく憶えていません。そういえば英会話はサボりました。無念。

 

先日、初めてe-bayを利用し、オーディオインターフェースとプリアンプ(ベースDI)を購入した。
日本で買うより1万5千円以上安い!これで僕も情報強者の一歩を踏み出したぞ!と嬉しくなってしまうもつかの間、当然のように発生する輸送費と関税によって、結局1万円弱上乗せ。金額は大して変わらない割に、届くまでしばらくかかりそうなので、なんだか損した気分です。
プリアンプは、スイッチをバイパスにしているため、オンオフの操作を意図的にできないようにしているとのことで市場平均25,000くらいの商品を6000円くらいで落札。送料無料&関税もかからない、とのことでこんどこそ!情強だぞ!!!と思わず鼻息が荒くなってしまったが、発送元のエリア(ニュージャージーのwoodburyという場所らしい)が「吹雪がすごくて、発送が遅れているんだ。ごめんなさい。」と連絡が。ほんとに届くのだろうか。

 
先週の火曜くらいに公開された、AppleAIスピーカー「HomePod」のWEBムービーがちょっとびっくりするくらい良くて、毎日5回ずつくらい見てます。


HomePod — Welcome Home by Spike Jonze — Apple


演出、セット、ダンス、選曲(書き下ろしかな?)のクオリティがもう半端じゃないのです。FKA twigsはどこにでもいるOLの格好できらめきすぎだし、Anderson. Paak(表記あってるっけ)はドラムも含め打ち込みでとても軽やか。上等すぎますな。
さすがApple様天才!最高!乾杯!!って感じ。スパイクジョーンズは正直あんまり知らなかった。『マルコヴィッチの穴』くらいしか見てないかもしれない。いずれにせよ天才。やっぱり、アメリカってとんでもない国だなぁっ、てため息です。

 

Frank OceanのMoon Riverもそうだけど、基本的に音数を少なめにして、シンプルに仕上げるアレンジが流行なのだろうか。ちょっと前までは、Flying LotusやらThundercatとか、結構がっつり音を詰め込んでた気がするのだよな。

ある意味音作りとか、音響方面について見直される時期だったりするのかもしれないですな。いろいろ小回りがきく時代ですし、個人でどうにでもできちゃうみたいだし。とりあえずMAXの勉強をしなければいかんな。(ソフトを買うをお金が無い。)

 

 

今後毎回2曲分(かそれ以上)のURLを貼っていこう、と考えてるので今週の2曲目。全然新譜でもなんでも無いけど、mndsgnの『Camelblues』という曲が大好きなのでみんな聴いてくれ。


Mndsgn - Camelblues


ダフトパンク意外のエレクトロって殆ど聴いて来なかったのだけど、(というかダフトパンクもたいして聴いてない。)「こういうのええやんけ!!バンドである必要なんてなかったんや!」とやっとこさ気づいた一曲。の、ような気がする。無機質と有機質の交わった哀愁って感じですな。