9月30日のできごと。
毎週
の事ながら、昨日今日と週末を持てあましていた。
土曜日はライブに行くつもりだったので、昼頃に家をでて、三軒茶屋のスタジオで、2時間個人練をした。(ライブは見に行くだけなので、特に関係無い。)
ライブは、インターネットで予約をしたはずだったが、予約完了通知のようなモノがあ一切来ていなかったので、気になり、ライブハウスに問い合わせると、予約ができていないことがわかった。
さらに、当日券は売り切れていた。
「どうしたものか」と、ひとまず渋谷に出て本屋でマンガを3冊買い(『波よ聴いてくれ』が超おもしろいのだ!!)タワレコでCDを2枚、LPを1枚買った。
店を出たのは18時頃だったので、夕飯を食べに家に帰る事は出来たが、
何となくバツが悪かったので、そのまま渋谷をうろうろすることにした。
楽器屋でJ.W.Blackのテレキャスを2本試奏した。
大学2年生のころ、同じメーカーのテレキャスとストラトで一週間くらい迷い、「テレキャスは1本持ってるでしょ?新しく買うのは無駄だよ!」という先輩の言葉を真に受けて、結局今になって、テレキャスにしておけば良かったな、と後悔している。
楽器やの店員が、色々とうんちくを垂れてくれたが、ほとんど忘れてしまった。
その後も行くあてどなく、パシャパシャと写真を撮りながら、代々木公園まで歩いた。
公園までの並木道では、4人組の女子大生(多分)が騒いでいた。
一人が、「今日で十代最後とかマジ嫌だぁ〜!」と嘆くと、
「じゃあ踊ろうよ!!」ということになり、
4人は、キャー!キャー!と叫び、恥ずかしさを誤魔化して踊った。
とてもステキな光景だった。
家に帰るころには22時になっていたので、30分だけ犬の散歩に出かけたあと、
六本木に映画『ドリーム』(原題:Hidden Figure)を見に行った。
人種差別が当たり前だった頃のアメリカ。
NASAで働く天才黒人女性達の話だった。
やはり、邦題以外は素晴らしかった。
狙っていた訳では無かったが、丁度「アートナイト」が行われている日だった。
2,3年前に行った時よりも、人数も多く、盛り上がっているように見えた。
周辺をぷらぷらしてみたが、カップルか友人連れしかおらず、
なかなかリラックスして見ることができなかった。
あと、すでに午前2時30分を過ぎていたので、当然眠たかった。
帰りはTSUTAYAに寄りキリンジのエッセイを買って(ファンだと言いふらしている割に、知らなかった)家に帰った。午前3時の段階で、TSUTAYAもスタバも、当然満席だった。
やっぱり、一人は楽しくなかった。
すいません、家に忘れました。
没頭することが、ものすごく苦手だ。
なにか作業をしている時もそうだし、
バスケの試合の時も、ライブを見ているときも、恋人との時間もそうだった。
一瞬熱狂することはあっても、すぐに我に返ってしまう。
どうしてこんな事をしているのか、と思考を巡らせてしまう。
最近この、「我に返る」瞬間が、ものすごく嫌になってきた。
自分の集中力のなさを、逐一知らされているような気がするから。
集中力のなさが役に立つ場面はあるかもしれないけどさ。
でも、我を忘れることができる人なんて、どれだけいるのだろうか。
周囲の音が一切入ってこないほど、作業に没頭していたり、
時間の経過を忘れるほどの体験をしたり。
いや、いるんだろうな。
恐るべき集中力を持つ人々は確かに存在するはず。
生み出す人たちは、みんなそうだ。
なにかを生み出すには集中しなければならない。
その時の集中の度合いこそが、質を大きく左右する。
反対に、生み出されたモノを楽しむためにも、集中力が大切だ。
映画も、音楽も、小説も。
高度な集中が、自分と作品を強く結びつけ、奥深くまで導いてくれる。
こんなステキなことは、他に無いと思う。
全てをなげうってでも、集中力とは仲良くするべきだ。
逐一自分を省みている必要なんて無い。
全部忘れ続けてしまうのが、一番だ。
そうやって、人類は進歩してきた。
いや、話しが大きくなってしまった。
人類の進歩はよく分からない。
でも、自分が前進するには、集中が必要だ。
もっともっと忘れ無きゃ行けない。
人に忘れられてしまうのは悲しいけれど、
自分が忘れてしまう分には、ちっとも悲しくないよね。
麺を巡る、小麦粉、塩、そして水の話。
3連休でした。
まだ1日残っているけど、2日消化するともう終わったような気がしてくる。
でも、3連休の効能は休みが3日間続くことだけじゃ無い。
次の週の平日が4日間になるのだ。
個人的には、これが結構嬉しい。
そんな3連休初日の夜は、また一人で渋谷の
The Roomに行った。
しっかりは調べなかったから、
またおかしな感じになっているのではないか、
と不安だったけれど、今回はとても楽しかった。
ぼくは、Roomのことを、
かなり小さいタイプのライブハウスだと、
勝手に思っていたんだけど、なんていうかまあこれが、
クラブ
なんですね。
クラブ
クラブ
クラブ!!!!!!
気づいた時にはすでに手遅れでした。
室内にいる全員がDJの手のひらで、文字通り踊らされていました。
というより、自主的に踊っていました。
大音量の音楽、慣れないステップト、アルコールのせいで、
いつのまにかぼくもひとりで気持ち良くなっていました。
クラブって言っても、ちゃらちゃらパーリーピーポーズが行くような感じではなく、
ひたすら良い音楽が鳴っているだけで、
ナンパやらなんやらが起きるような場所じゃ無かったので、
へんな疎外感も感じずに素直に楽しかった。
( こういうところだったよ の図)
さらに言えば、TheRoomは脱クラブ宣言までしていたので、
(どれだけ意味があるのかは別として)厳密にはクラブじゃく、”タマリバ”なのだそうだ。
タマリバ
大学の頃で言えば、部室やスタジオがそれにあたっていた。
ステキな例えだと思う。
大人になっても、心のなかでは、たまり場を求めているんだよねきっと。
授業をサボって、だらだらしていたように、会社をサボるまでは行かずとも、
休日前夜は飲みながら誰かとお喋りしていたいはず。
それはリアルなつながりにとどまらず、SNSを通じたつながりも一緒だよね。
今の世の中ではそっちの方が、多いのかもしれない。
仮面舞踏会の会場に住み着いてしまう。
それが良いことなのか、あまり良くないことなのか、わからないけど、
そうなっている、としか言えない。
いや、悪いことなんてあるのか。
そうだ、僕はクラブに行って、DJとライブを見て、踊って、帰ってきたんだ。
その話だ。
「クラブに行ったくらいで、なにが言いたいのかわからない!」
という人もいると思うけれど、クラブで踊るというのは、
やったことのない人からすれば、
なかなか勇気のいることなんですよね。
(つってもライブをみながらユラユラくらいはいつものことなので、やっていることはあんまり 変わらないん だけども。)
というか、積極的に忌避したい事案だよね。
( 河原ナインのみなさま の図)
「日本人は、基本的には自由に踊ったりするのが苦手で、逆に、なにか振り付けが付いていてみんなで合わせて踊ったりするのは大好きだし、得意だ」
って菊地成孔が言ってたけど、
コレばっかりは本当にその通りとしか言いようがないと思っていて、
まあ僕も本当に典型的な踊りに対する日本人としてのメンタリティを持っているからなんだけども。
今回の件によって、また一歩、解消することができたのでした。
正直に申し上げまして、結構気持ち良かったです。
前に友達に誘われるがままに行ったイベントは、
その友達の大学の身内色が強かったことが気になったのか、あんまり楽しくなくて、
「けっ!クラブなんてよぉ!」とか思ったんだけどな。
もう無理矢理総括すると、物事には良い麺も悪い麺もあるということ。
武道家にいきたいなあ!!!
In to The Woods(大人・・・・2500円)
先週の金曜日、土曜日はライブを見に行った。
金曜の夜は渋谷にあるThe Roomへ
土曜の昼間は、こちらも渋谷にあるWombにいった。
国外のミュージシャンのライブに行くことが割合多いので、なんとなく国内の人たちもチェックしたほうが良いのでは無いか、と思ったからだ。
勿論、一人だった。どうしても一人で行きたかった、というわけじゃない。
できれば誰かと談笑でもしていたかった。
だけど一人だった。
もうわかるよね?
Roomに行ったのは、金曜の夜を消化するため、という側面もかなり大きかった。
事前に調べると、元SUPER BUTTER DOGのギターの人が、相方のパーカッショニストとセッションライブを行う事がわかり、良い感じのライブが見れそうだと思い、嬉しかった。
気合いを入れるために、いきなりステーキで、リブロースステーキ300g(コーン抜き)を注文し、興奮のあまり途中鼻血を流すアクシデントに見舞われつつも、記録的な食べっぷりで完食。(スピードは普通だった。)
憧れのライブハウスへと入っていく。
受付のお兄さんは推定140キロはあろうかという熊であったので、森のお金(鈴木君Ⓒ)を支払う。渋谷でも流通しているのだ。
熊の言葉だったのでうまく聞き取れなかったが、カナダから取り寄せた鮭があるが、食べるか?と聞かれたので、ステーキを食べてきてしまったので、またの機会にする、と言いながら”預けておく”と、彼の肉球に手を置いた。
ライブハウスはとても不思議な形をしていた。
ROOMというだけはあり、室内はかなり狭かったが、不思議な形をした部屋だったので、入り口付近からはステージを見る事が出来なかった。
お客さんのほぼ全員が女性だった。
(いや、今時ピンクが女性らしい色だなんて思っちゃいないが、まあ、何となく。)
たいした広さでは無いので、入り口から全体(ステージ以外)を見渡す事が出来るのだが、本当に女性しかいなかった。
場所間違えた?それとも日にちを間違えて、今日は地下アイドルの日?
とかなんとか一瞬考えてみるが、どちらも違うことはすぐにわかった。
少しだけ奥に進むと件のギタリストとパーカッショニストが、普通にライブをしていた。演奏の内容については、既にどうだってよくなっていた。
見渡す限りの女性である。
20代前半から上は50代あたりまで、完璧なラインナップだった。
そして、その充実ぶりが、僕を苦しめる。
文字通り、ものすごく息苦しかった。
「ラーメン屋に一人で入りづらい女性の心理」を、なんとなく理解した気がした。
熊に導かれたその先に、月明かりの下でマイムマイムを踊る、森の仲間達は一匹もいなかったのだ。
マイムマイム、みんな踊ったことがあるだろうか?
マイムマイムの陽気で狂ったメロディーが、しばらくはあなたを悩ませ続ける事を祈る。
そしてこれは、おそらくワンダーウーマンの影響だ。
あの映画に勇気づけられた勇敢な女性たちは、情けない森の仲間達を森ごと焼き払ってしまったに違いない。あの優しい熊も、無理矢理働かされていたのだ。
逆らうと、家族の住む北の森がどうなっても知らないぞ、と。
(もし僕がTwitterとかでそこそこ有名だったら、この部分でぼこぼこに叩かれていたに違い無い。)
あまりの居心地の悪さと、退屈な演奏に我慢できずに、
30分もしないうちにライブハウスから逃げ出した。
チケットは2500円だった。