我が白
今僕は、風邪をひくか、ひかないかの瀬戸際に立っている。
強力な実感をばちばちと肌で受けている。
いや、鼻にきている。
鼻水が止まらない。
左目と手首がかゆい。
少し熱っぽい。
ああ、風邪である。
久々の登場だ。
おそらく冷房のかけ過ぎと疲労によるものだ。
こまった。
明日も仕事にはいかなければならないし、(立場がものすごく弱いので。立場が弱いというのは、とても困る。)明日の夜は飲みに行く予定を作ってしまった。
おまけに明後日は群馬まで運転し、いまのところあんまり興味のないバンドが出る(というか、殆どまともに聴いたことがないから、好きか嫌いかもイマイチわからない。)フェスに参加しなければならない。
仕事を除けば、どれも一大イベントであり、これらを糧に5日間頑張ってきたのだが、
ここにきての風邪である。
我が家には、「風邪かもしれない、、、!」と思った瞬間には、「カイゲン」を飲みなさいという教えがある。
カイゲンは良く効く薬だ。
”良薬口に苦し”をあそこまで地で行く薬はなかなかあるモノではない。
ということで、風邪を鼻先で察知した瞬間には、リビングへ降り(僕の部屋は3階にある。姉が家を出てっていらい、フロア全体が我が城となっている。床の色は白だ。)カイゲンの包みをほどき、水と一緒に流し込んだ。
いま僕の体のなかでは、カイゲンを栄養とした免疫クンが大暴れしているに違いない。
「免疫クン」という名前ではなかったけれど、封神演義のどっかで「免疫クン」てきなキャラが、一瞬だけ出てきていた気がするが、すっかり忘れてしまった。
免疫クンを手助けするための、エアコンは切ってしまった。
ここ1ヶ月くらいは、毎日エアコンをつけっぱなしで寝ていたので、そのツケが回ってきた感がある。
だって、寝苦しいじゃないか。
寝るときくらい楽にしていたいのだ。
ともあれ風邪を撃退するには、エアコンをつけてはならない。
体温をあげ無きゃ行けない。
左目と、両膝の裏側がかゆい。
落ちが思いつかない。
部屋の中が暑い。
明朝の僕に期待である。
僕はいつも、僕に期待している。
誰もが意に介さない僕を、僕は期待し続ける必要がある。
そうすると、風邪が治るのだ。